Lectures

授 業

基礎セミナー(有機化学分)(前期必修・共通教育・1年生向け)】

基礎セミナーの期間のうち4回を有機化学分野で担当します。ここでは後期から始まる有機化学の授業(化学Ⅱ)に向けて、英語の教科書を読むためのトレーニングを行います。教科書は前期の最初に購入しておいてください(分子模型・ワークブックも忘れずに)。英文の読み方、素早い把握の仕方、何よりも読むことになれることを目指して、勉強を進めます。予習復習は必須ですが、これからの時代に対応した外国語のスキルも合わせて身につけます。

毎回必ず予習し、その週に学習する章(約10−15ページ)を前もって読んでおいてください(章末問題はする必要はありません)。少なくとも、単語は必ず調べておき、高校のリーダーの授業で行っていた予習はして授業に臨むようにしてください。出席は学生証でとりますから、忘れないこと(忘れたら欠席になります)

有機化学Ⅰ(前期・専門科目・必修)応用化学科2年生向け】

1年生の化学Ⅱに続いて、「Organic Chemistry, A mechanistic approacH, Tadashi Okuyama and Howard Maskill」を教科書として勉強を進めていきます。主な項目は、カルボン酸誘導体の付加脱離反応、ハロアルカンの求核置換反応と脱離反応、立体化学(キラリティー)、アルケンへの求電子付加反応、芳香族求電子置換反応、など有機化学を学ぶ上で中心となる事項が目白押しです。化学Ⅱと同じく日々の学習が勉強の決め手となります。毎週指定された宿題は必ず実行して、手を動かして勉強するようにしてください。宿題は2本立てで行います。一つは従来通りの教科書の章末問題。もう一つは授業終了時に配る宿題で、提出は当日の2時です。ですから1コマ目にある授業で学習し、この宿題を速やかに空きコマである2−3コマを使って仕上げ、提出してもらいます。この提出と出来具合は期末試験の欠格事項として利用することを考えていますので、毎回ちゃんと勉強してください。

有機化学の勉強には毎週のコツコツした積み重ねの勉強がものをいいます。一夜漬けは絶対に効きませんので、しっかり勉強を進めてください。

英語はそれほど難しくありません。大学生なら読めて当たり前のレベルです。勉強の手助けになるように単語集を作成していますので、活用してください。授業の連絡や参考になるところなどは下記の有機化学Ⅰのページを見てください。

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応用化学演習Ⅱ(前期・専門科目・必修)応用化学科2年生向け】(有機化学分)

昨年度と同様に「チュートリアル」と呼ばれる授業形態で行います。これは少人数グループでの演習授業です。毎回前もって渡される問題を、あらかじめ解いてきてもらい、1問あたり1名をあてて、その人に解答をホワイトボードに書いて発表してもらいます。チューターの大学院生または助教の先生の質問にも答えてもらい、授業時間中に考えることで、理解を深めていただきます。問題をあらかじめ解いてもらっておくことは必須ですが、進捗を把握するためにも事前の提出を求めます。提出されない場合は欠席として扱いますので、場合によっては進級できないことも起こりえます。そうならないためにも、あるいは有機化学を確実に学習するためにもあらかじめ問題を解いて演習に臨むようにしてください。

有機化学特論(前期)大学院修士課程1年生・有機化学系向け】

これまでに勉強した有機反応を、合成化学あるいは物質変換の観点から見直して整理し、よく使う反応、それらの反応群のメカニズム、適用限界、反応の使い方、合成的な戦略、について講義します。与えられた化合物に対してリーゾナブルな合成計画を立てられる力を養います。教科書は「有機合成のナビゲーター(丸善出版)」を使います。最終試験はレポート(ターゲット化合物に関する合成計画書の作成)とそれに関する口頭試問を行い、成績をつけます。毎回の宿題で最低一つは論文を読んでもらい、英語での有機合成の論文に対する「慣れ」と「バックグラウンド知識の涵養」を目指します。