有機ラジカル化学研究所のご紹介

 
 

山口県は古くから化学立県であった。現在もわが国の化学産業では重要な地位を占めている。化学産業は21世紀の今日、エネルギー・環境・創薬を始めとする化学関連技術のブレークスルーを実際に生み出すことが社会的に求められている。その際、最も重要な点は「実際にものを作る力」である。「もの」がなければ始まらない。この研究推進体は、「ものを作れる」推進体である。

山口大学の、「新しいもの」、を作るスペシャリストである、力ある有機化学者が、有機ラジカル化学をキーワードに研究者がそれぞれの得意分野をベースに離合・集散・連携・融合しながら協力体制を築くことで、21世紀におけるバイオ・エネルギー・環境・ナノテクノロジー・創薬・新規機能材料などの様々な分野に、これまでに見たことのない全く新しい「物質」を創成して、有機化学をベースとした貢献する新技術/新科学を生み出す。それを基軸に、山口大学発の世界に通用する新しい基礎科学技術を展開し、山口大学のアカデミックステータスを世界レベルに高める。世界的に卓越した山口大学所属の有機合成化学者の集まりによるこの推進体は、強力な物質創成研究の駆動体として、山口大学のバイオと物質に関わるすべての研究推進体に、具体的な「物質を創成することで」大きな力を与えることが期待できる。すなわち、すべての物質創成研究の「基礎」を支える強力な「研究核」としての機能が期待できる。


さらに、本推進体構成員の多彩な国際的な連携(ヨーロッパ・アメリカ)を通じて、本学の学術面を伴った国際交流推進に協力に貢献できることが期待できる。これまでも本推進体メンバーから多数の博士課程大学院学生を長期留学生として派遣してきた実績があり、本研究推進体を認定することで有機化学を中心とした国際交流の活動をさらに活発化することが期待できる。メンバーの国際的な力量をふんだんに活用して、山口大学の国際交流活動を真にアクティブに動かす基点としての役割も担う。



 

有機ラジカル化学が拓くイノベーション

メンバー


工学部教授


西形孝司

工学部准教授


村藤俊宏

理学部教授


上條真

理学部准教授


川本拓治

工学部助教